2017年9月27日水曜日

2017 第16回 越後湯沢コスモスマラソン大会

 高速道、越後川口あたりで霧に覆われたが時間が経つにつれて視界はクリアになり、南魚沼に入る頃には、秋の気配を漂わせる空が眼前に広がっていた。
 会場の湯沢中央陸上競技場を取り囲む緑の山々は、空の青色とコントラストを描き、これでもかというほどに初秋のランニング日和を醸し出している。
 近頃参加する大会は天候に恵まれている。それは何よりにもかえがたく、とても嬉しいことだ。
 湯沢は2年ぶりの参加。2週後に行われるの新潟シティへの調整走としてエントリーしたのだった。

 スタートにあわせるように陽射しは強さを増し気温は上昇した。ひなたに出るとジワリと汗がにじんだ。
 大会MCはレース中の水分補給をしっかり取るように注意喚起のアナウンスを入れている。過去の出走経験の記憶を辿りながら、起伏に富んだタフなコースで陽射しに照らされる場所も少なくはない。アナウンス同様エイドでしっかり補給を取ることに間違いはないと思った。

 競技場に面する木立に囲まれた通りにスタートゲートは設置され、その100mほど後ろで僕らは号砲を聴いた。穏やかな歓声と共に第1ウェイブのランナーの隊列がゲートへ移動を始める。
 ゲートから押し出されるようにスタートを切ると、ランナーの隙間を見つけては割り込み前へ出た。アスファルトを踏む規則正しい靴音が周囲を支配する。コースは緩やかに上昇し先々の山間部へと続いていくのが判った。

 最初の1kmは4:55/km、次いで2km通過は5:00/kmをオーバー。思うようにペースを上げることができなかった。焦らず無理せず、されど力を抜きすぎないように注意を払う。
 起伏を続けるコースは一路、大源太峡へ向かう。山間を進むにつれて上り坂は斜度を増す。S字の登坂、コース全体でもっともキツイ坂路では5分半キープさえままならない。脚を踏み出すごとにサンバイザーから汗が滴り落ちた。

 時折、弱気が顔を覗かせる。練習量を誤魔化すことはできない。量と質を満たしていれば闘志も湧いてこようが、そんな根拠はどこにもない。期待値を込め1時間40分以内、若しくは予定通りの配分で41,2分台という漠然としたゴール目標だけを頼りに、途中のタイムを想定していなかった。コース形状から予想が立てにくく、臨機応変に対応しようと安穏としていたのが甘かった。結局、山間部の頂上を通過する7km付近は36分を超える。
 こうして振り返ってみると、この前半こそが全体時計の鍵を握る重要なポイントであることに気がついた。頑張りすぎても、手を抜きすぎても結果には繋がらず、おもしろく刺激的に走ろうとするならば、序盤をそこそこ頑張ることで後半に繋がるのだ。

 下りに入る。はじめ大きいストライドで脚を出したが、ブレーキがかかるので歩幅を小さくピッチを上げる。脚部への衝撃は緩やかになりペースも少し上がる。
 ペースは4:30/kmちょっと。軽やかに目の前を通り過ぎるランナーの背中がいくつも映った。こういうところでも練習不足を感じずにはいられない。

 陸上競技場へ戻り、13kmの里程表を通過する。反対側からは10km走のランナーがフィニッシュを目指している。僕らはあと8km。駅前の商店街の折り返しから4kmの往復だと考えたら、なんだかあっという間のことなんのだと感じた。脚にも気持ちにも余裕があった。気を引き締めるようにアスファルトを踏んだ。

 下り基調は続く。ペースキープはそう難しくなかった。ここに至るまでのコースとは打って変わって、沿道には声援を送る人々で賑わいを見せている。隣接する民家も少なくはない。応援する側にとっては清々しい秋空に違いない。
 この頃になると折り返してきたハーフの先頭集団が見えてくる。中にはとても苦しそうな表情のランナーも。自分はどちらに映るのだろう。

 弧を描くように、ぐるっと回りながら坂を上り高架橋へ出る。突然幅員の広い通りが現れるのだが、眼前には高い山がそびえ立ち、山間部ならではの景勝を楽しむことが出来る。
 突然、名前を呼ばれそちらに視線を送る。
 走友会きっての快速王のF井さんだ。その声を聴くまで気がつかなかった。すぐに振り返ると、その笑顔を残像のように垣間見る。咄嗟に声援を返す。届いたかな?橋の頂点に向かって歩を進めながらF井さんがどれほど先行しているのかを考えてみたけれど、皆目見当はつかなかった。

 高架橋を下りエイドを通過、沿道の声援を浴びながら右折すると、JR駅前通りの土産物屋などが居並ぶ商店街に出る。この通りこそ湯沢コスモスマラソンを難コースに仕立て上げるところだと思っている。これは僕だけではない筈だ。
 そこはまるで蛇腹折りのように、幾度も上ったり下ったり畝っているのだ。それらはゆっくりとそして確実に僕らの体力やモチベーションを削りに掛かる。反面、沿道からの声援はひときわに盛り上がり、絶えまない印象がある。

 その折り返し、再び来た道を戻ろうとする頃、四頭筋に疲れを感じはじめた。ペースを落とさぬように前を行くランナーの背中を追う。
 まさかハーフマラソンの途中で脚に疲れを感じるとは思わなかったので、この予想だにせぬオプションにちょっと嬉しくなり、楽しくもなった。かなりマゾっぽい発言ではあるが・・・。

  高架橋の上り手前のエイドで、スポンジを手に取り背中に入れた。そこのピークを超え下りに入った頃、またもや不意に名前を呼ばれる。F井さんの相方のKさんだ。下り坂を借りて加速する僕の背中を押してくれたような気がした。

 18kmの里程標が現れた。ゴールまでは緩やかな上りだ。車道に降り注ぐ陽射しが気になる。この夏の間に浴びた様々な陽射しに比べればどってことはないと思うことにした。ペースを落とさぬよう時計を何度も確認しフォームを意識して脚を出した。そして残り1.5km、高架の下をくぐった辺りでスパート。ピッチを上げた。

 フィニッシュは1時間42分40秒(ネット)。
 湯沢は平坦のハーフマラソンとは比較にならない面白さを感じた。最後まで気の抜けないタフな設定がこれほど楽しいとは!
 過去2度走っているが、かつてはこんな感想を持たなかった。今年走ったコースのなかで天候、ロケーション、エイドと文句なしだった。
 それから。今回はシューレスが解けず最後までしっかり走れました。これはアランさんから教えていただいた結び方のお陰です。
 今回はシティへの試走と思いエントリーしたが、来年もまたぜひ参加したい。もちろん今日の経験を活かしコースベストを狙いに行くつもりで。


【参考ペース結果】
スタート~7km(登坂のピーク通過付近) 36:11(5:10/km)
7km~13km(下りから競技場前)  27:11(4:32/km)
13km~フィニッシュ 39:19(4:54/km)

2017年9月23日土曜日

トレーニング17.9.17〜17.9.23

 日曜は湯沢ハーフマラソン。3年ぶりの参加だ。新潟シティに向けてのハーフ走という位置付けでエントリーしたが、調整や仕上がりをテストするというよりトレーニングの趣きである。
 理想ペースはキロ4分50秒以上、起伏に富むコースなので、前半の大源太への上りはやんわり入り下り坂で挽回(相殺)、湯沢駅まで余裕があれば後はなんとか、いや今の状態では果たして・・・。
 そういえば、過去2度の湯沢ではいずれもシューレスが解けた。僕の靴紐の結び方に問題があったのだが、今度ばかりは同じことがないように、せめて靴紐はしっかり結んで臨むことにしよう。

 今季の僕のマラソンの目標レースは11月末の大阪マラソンであり、そこに目掛けて心身ともにピークにもっていけるかが最大のテーマだ。ちなみにここから湯沢、新津秋のマラソン、そして新潟シティマラソンの3連戦の幕開けである。いざ!


※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニング  ※ ※ ※ ※ ※

テーマ : 湯沢に向けたコンディショニング

日 朝 ロード24km (練習会。往路10kmジョグ,復路10kmは4:50ペース追い風効果で-10秒)
      午後 スイム1,100m (200m×2,100×5,筋トレ2セット,ドリル)
      ストレッチングの腕の位置、顎の向きを意識する。重心移動

月祝 レスト(両ハムストが悲鳴を上げる。普通に歩けない。DHバー&サドル調整)

 夜 ペダル練45分(ハムに疲れが。重心の置き方、ペダルの作用反作用に注意)

水 朝 ペダル練30分
    夜 ロード11km 60分 (左ハムに違和感。8月末の筋膜炎もあるのでやんわり)

木 朝 筋トレ
    夜 ロード6km & スイム1,300m (キック&スカーリング,500m,100×3全力泳)
    スイムはドリル重視。ストレッチングの腕の位置、タイミングと伸び、顎と重心。

金 夜 ペダル練35分(60-30など)

土 朝 バイク練45km 90分
     ロード10km(右お尻と腰の筋肉に疲れ。ブリックラン、股関節のスイングを意識)


【 9/23までのトレーニング(km) …Swim8.6  Bike246(76)  Run147】

2017年9月19日火曜日

2017リレーマラソンのこと 2017.9.16

 新潟市陸上競技場で行われるこのイベントは、フルマラソンの距離42.195kmを10名以内の走者のリレーで繋ぐ。今回、レギュラーメンバーに欠員が出て、僕はそこに滑り込むようにして参加させていただくことになった。
 市陸の400mトラックを持てる力で精一杯走る機会なんて一年を通じてこれぐらい。誰かに頼まれたワケではないのだけれど、普段、適当に走っている僕は何度か繰り返されるほぼ全力走の800mのローテーションにBPMは上がりまくり息は切れ切れ、疲労に比例するようにちょっとづつ嫌気も差してくる・・・。

 今年はドナルドの被り物で参加した計6kmのトラック走。
 2周800m×6・・・計測忘れ、3:08、3:06、3:04、3:05、3:08
 1周400m×3・・・1:24、1:25、1:28

 目標は2周で3分切りだったが、そんな能力はいまだ備わっていないようで・・・。
 湯沢ハーフに向けた足慣らしにはなったか。この日の午前のバイク練もなかなかのハムいじめだったが、このトラック走と掛け合わさって、この翌日ではなくて、翌々日にハムが悲鳴を上げ、歩くのに一苦労する破目となる。

マリオ&ルイージ(実物)とドナルド

記念撮影!

 会場ではヤンバラーズのS田さんや、トキランのHさんをはじめ各走友会の方々にお会いできました。できることならまた来年、ぜひぜひ参加させていただきたい。

  チーム完走タイムは2時間50分46秒、総合22位。盛り上げたで賞をいただきました。
 ミニー(メグメグ)、ビット(GO)、マリオ(ヤワラ)、ルイージ(N村)、小悪魔(やっちゃん)、パンプキンマスク(ヒグマサ)、パンプキンハット(団塊II)、マウスカチューシャ青(H山)、チームバナナ(M谷)にN村監督。皆さんおつかれさまでした!

尚、大会の詳細は・・・
https://gicz.jp/open/06457926/

2017年9月17日日曜日

トレーニング17.9.10〜17.9.16

 さぁラントレ開始!と、頭ではわかっているが気持ちがついていかない。思考回路はトライアスロンのままなのだ。それは佐渡があまりにも楽しすぎたせいか。
 来季に向けて基礎的なストリングストレーニングを取り入れてそれぞれの種目のレベルアップを目指したい。
 それから、ひとつの目標を視野に入れることにした。自分がどうしたいかすでに答えは決まっているので、あとは関わる事柄が全てクリアになる(できる)かどうかだけ。
 いくつか飛び越えなければならない、割と高めなハードルをクリアして、その時が来るのを待とう。

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニング  ※ ※ ※ ※ ※

テーマ : ラントレ始動。朝ペダルの目的設定と筋トレ

日 佐渡釣行2日目
    ロード13kmジョグ 多田(オダ)~岩首周辺の往復、海水浴

 アクティブレスト(夜 ロード5km 坂ダッシュ10本&ジョグ、縄跳び、筋トレ)
    疲労感大、釣行疲れ。四頭筋に刺激を入れる。

朝 ペダル練25分、筋スクワット2種
     通常負荷ケイデンスKeep、片足ペダルは負荷が高いと難しい。
    夜 ロード10km 50分 (5kmビルト4分30秒,ジョグ)
    スイム1,000m (500m9:03,300m5:40,200m3:45,筋トレ)
        スイムもきちんとタイムを計るよう心掛ける。

 アクティブレスト (朝 ペダル練20分、筋スクワット2種)
    朝はDHバー調整と12時〜1時ペダル練。夜は業務多忙にてレスト。

木 夜 ロード15km (up,5分走11km,ジョグ)
    レストのお陰でリフレッシュ。調子よくスピード走の感覚を維持しつつ5分越えをセーブ。

 夜 ロード8km 48分 (ジョグの後、各筋トレ)

土 朝 バイク 71km 2時間30分 胎内およびその周辺
    トップギアで体重移動を意識、反作用を活用、開眼あり。
    リレーマラソン参加15周6km 
    最速1周1:24,2周で3:04。2周で3分切りならず。スピード練習不足を実感。

【 9/16までのトレーニング(km) …Swim6.2  Bike201(41)  Run96】

2017年9月11日月曜日

佐渡釣行 2017.9.9~9.10

 予報通り週末は天候に恵まれた。
 我が家の♂8歳と気の置けない友人2人と共に、先週に引き続き佐渡へ向かう。
 お目当てはイカ。

同の長さで10cm程度のアオリイカ
 なんだか随分昔の記憶のことのように想い出されるのだが、有酸素運動に明け暮れる前、僕を愉しませる行事のひとつが、気の合う仲間達と共に興じる「釣り」だった。
 ターゲットは時期や季節で変わるのだが、秋は絶対外せないのがこの「アオリイカ」。シーズンになると昼夜休日を問わずソワソワしたものだ。

 この数年、釣りそのものを封印していたのだが、昨年♂8歳がどういう訳か釣りに興味を示してから、僕の内部でも俄かに釣り熱が高まり、今秋初戦のアオリイカ釣りは佐渡トラの翌週、佐渡で宿泊して行おうと2ヶ月前から計画していたのだった。

 その初日。予定通り午後2時頃、外海府の景勝地のひとつ、尖閣湾に面する姫津魚港に到着。ここで佐渡在住のTAKAさんと合流。実のところ彼を誘ったのは釣りをするというより、ジョギング目的で誘ったのだったが・・・。
灯台から見た姫津漁港

  開始から1時間半、やっと僕に初ヒットが生まれる。姫津の灯台付近にて、おそらくカマスと思われる銀鱗の魚の群、長さ10m以上、縦に4,5mほどがいくつも湾から外海へ通過し始めた頃のことだった。
 ドス黒い流線型の物対が僕の操る餌木(エギ)を狙い、一定の間合いを取っているのが透明度の高い海面に覗いた。しかも3杯。この瞬間、釣果を確信し僕は大きくエギにアクションを加えフォールさせる。すると思惑通り、彼らのウチの一杯が触腕を伸ばし餌木を抱きしめた。そこを逃すことなく、竿先をグイと上げ、鉋(かんな)にフッキング。驚いたイカは大量のスミを吐く。スミは彼らに取って攻撃であり威嚇でもあり、仲間たちへのサインでもある。水面からイカを引き揚げると荷重がかかり竿がしなる。久々の釣果を実感する。

 この時期は胴長(頭から漏斗)で8~12cm程度のサイズで、食欲旺盛で警戒心もあまりなく、一般的には数釣りが楽しめる。魚の群れ(スクール)の後方や、少し深いところで対象の動向を探り、隙あらば襲いかかろうと坦々と狙っているらしい。
 そんな彼らの習性に合わせて「餌木」なる疑似餌で彼らを翻弄し、釣り上げようとするのが「エギング」だ。
 ちなみに西郷隆盛もこのアオリイカ釣りが好きで、お手製の餌木でアオリイカを狙ったとか。
 当時は木材の表面を炭化して加工、布を巻いてオモリをつけ、そこに鉋(かんな)をつけたようである。漁法というより愉悦目的であり、その経験と博識そしてターゲットへの情熱がなければ作り得なかったのではないかと推測される。

 さて今シーズンの初ヒットを得て満足した僕は、もう一つの目的、TAKAさんとのジョギングへ出かけることにした。翌日もエギングを予定しており、釣果実績の高いポイントを責めることにしていたので、この日はさっさと竿を収めた。

 姫津漁港から県道へと、僕らは民家に囲まれた細くて急な坂道をゆっくりとおしゃべりしながら踏んだ。陽が傾きかけた時間、港から連なる住宅からはそこに暮らす人々の生活の匂いが漂っている。
 県道45号線は先週参加した佐渡トライアスロンのコースだ。ロードバイクで通過したことを想い起こしながら、起伏に富んだ道を上り下りしていると、相棒がコッチコッチ〜と手招きをする。
 目洗い地蔵と地蔵信仰、佐渡に残る砲台の跡地のこと、名ガイドを伴うとほんの僅かな距離のジョギングでもちょっとしたショートトリップになる。

 県道沿いの田んぼには稲穂が垂れ、その向こう側には日本海が広がっている。太陽がゆっくりと海に落ちようとしている。夕暮れ時、僕らは佐渡の景勝地で気持ちの良い汗を流した。


 2日目。早朝5時半には多田(おだ)港へ到着する。
 前夜、肉の脂でてからした口に特大ジョッキで生ビールを流し込み、宿泊のオン・ザ・美一(ビーチ)のベランダのハンモックに興奮する♂8歳や大人達と共に寝不足気味だったけれど、いざ現地に乗り込むと眠気は一気に冴える。
 まずめ時、絶好のポジションに陣取った僕らは、おもいおもいに定位置を決めエギングを開始。早々僕は立て続けにターゲットを釣り上げて周囲の威勢は一気に上がった。
 ・・・が不思議なことにそれからぱったり。太陽が顔を出し海に陽射しが放射された以降、イかのイの字すら感じられなくなる。
 そうなると僕の場合は次の行動へ移る訳で、皆にじゃっと手を挙げてランの装備に早替わり。多田から岩首をランニングで往復して、大汗のそのままジャブンと多田の海にダイブする。

 どこまでも見えそうな透き通る青い海に小魚やらなんやらが、もうそれはたくさんいらっしゃる。海から上がった僕は、♂8歳にイカはいたのかと詰め寄られ、あっさりいないと答えると、大人たちは皆一斉に観光モードに早変わりした。

 赤泊の北雪酒造、松ヶ崎の美しい砂浜(僕は車中で寝ていたけれど)、岩首の棚田観察小屋など、小佐渡の名所を廻り両津へ向かった。

僕らの独占の聖地の筈が・・・

岩首の棚田にて。

松ヶ崎の浜辺

 同行した皆に、僕の都合ですまないが9月1週の佐渡トラの翌週は佐渡釣行とスケジュールを組んでくれとお願いし、またこの時期このメンバーで佐渡へ訪れることを誓う。
 トラから一週間きっちり遊ぶことが出来た、ここからはランモード。そして時々間隙をつくようにエギングに行きたい。
 佐渡よ、また来年!(了)

トレーニング17.9.3〜17.9.9

 佐渡を終えホッとしている。昨年が昨年だっただけに、納得のいく内容でなければ収まりがつかないようなところがあった。
 6時間切りの目標については、あと1分でしたね〜と言っていただく方もいれば、計画通りじゃないですか!とか反応はそれぞれ。僕としてはかなり上出来の部類であり、天候のアドバンテージが加わりタイムが伸びたと理解している。
 レース終了から数日経過し、佐渡の自然を背景に描いた軌跡を想い起こすたびに、それらは一瞬の煌めきのように蘇り、脳裏に焼き付いていく。
 チームメイトとハイタッチを交わした後、前方に見える河原田の商店街を見て想いが溢れそうになった。けれど感傷に浸るよりもレースと、走りに集中した途端にスッと感情のさざなみが引いていったことは今も記憶に新しい。
 もっと速く、もっと遠くへ。
 佐渡トラについて考えるとき、僕の基準はここにありそうだ。


※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニング  ※ ※ ※ ※ ※

テーマ : 回復と休養。気分転換とリフレッシュ!
    (今回からトレの短評を記載することにします)

日 佐渡トラBタイプ 6:01:25

 アクティブレスト 朝 ペダル練20分
    ペダル練、最低の負荷でも超キツイ。疲労は濃い。

火 アクティブレスト 朝 ペダル練25分
    ペダル練、まだキツイ。回復を待つべき。

 アクティブレスト 夜 スイム1,000m+α (ドリル、筋トレなど)
    心身共にリフレッシュを狙う。

 アクティブレスト 朝 ペダル練25分
    いつもの負荷からタバタ、縄跳び少々。前日の筋肉痛。夜は葛塚まつり。

 朝 ペダル練20分
    ミニタバタ終了後、右の腰筋痛みがでる。
    夜 ロード5km ジョグ
    スイム1,200m(1,000m:19分、筋トレ、ドリル)
    キャッチの腕のポジションの指導を受ける。もっと楽な位置へ。

土 佐渡釣行初日
    ロード8kmジョグ 姫津周辺 withタカ


【 9/9までのトレーニング(km) …Swim5.2  Bike130(26)  Run39】

2017年9月6日水曜日

佐渡トライアスロンBタイプ2017

 これで2度目のミドル完走。走破タイムは6時間1分台。6時間切りを狙いにいってマネジメントした結果だ。
 体調、精神面、道具の準備そして最大の外的要因である天候、いくつもの好条件を味方につけて臨むことができただけに、5時間台へ届かなかったことに惜しい気持ちはあるけれど持てる力は出せた。
 最後まで自分のポジションを押し上げる努力を惜しまなかった。僕にとっては新境地への手がかりだ。6月の酒田で指摘された闘争心不足を無数のライバルが支えてくれた。特にランパートの折り返し以降は、一歩でも前の選手に近づこうという想いが身体を押した。

 それから、遅ればせながら本腰を入れたバイク練が実を結んだ。方向性は間違っておらず、自分に必要なトレを積み上げていけばもっと強くなれる気がする。
 これからはマラソンシーズンがスタートするが、ランニング主体のトレーニングを組み立てつつ、2種目のトレについても考察、研究そして刷新をはかり技術向上を目的に継続したい。そして、こんなときこそ他者のアドバイスや教科書を参考にしようと考えている。
 そこで佐渡トラでの気付きや感想をまとめてみる。

□スイム 2,000m 39:53
 1.蛇行
 具体的には最初の直線、コースの中央に位置取りしたのに関わらず、内側に大きく斜行してブイのロープに引っかかる大失態。これがインコースの選手の進路を塞ぎバトルを生んでしまった。完全に僕の過失。
 以降この反省を活かしヘッドアップをマメに入れ、最初のブイ、次いで200m先のブイは外目を周り問題なくクリア。ちゃんと目標を見定ればできるのである。バトルやプレスに気を取られすぎて冷静さを欠いたことが原因だ。

 2.目標物とその視認性
 岸へ向かう直線、黄色のブイを目標にしたが遠目からはまるで見えない。逆光、セイバーの服の色などで終始目視に苦しむ。ブイではなくゲート付近の建物など、事前に位置関係を把握して狙いを定めるべきだった。準備不足に後悔。陽射し(逆光)についてはゴーグルのレンズを工夫する余地もあろうか。
 総じて、ヨレずに真っ直ぐ進む技術を身につけなければならないのは明白だ。

 3.浅瀬
 Aタイプのスイムの際、解説のMCの方が、周回に入る選手が浅瀬を歩き出すのが早すぎると指摘していた。このセリフがずっと頭に残っていたのでラストの浅瀬では手が底に付くギリギリまで泳いだ。 またドルフィンの練習も必要かも。

 4.クラゲ
 刺された。はじめはバトルの拍子に引っ掻かれたと思い1人憤慨していた。実際、足首を掴まれたりして不快感があったので連鎖的にそう発想してしまったのだが、クラゲはいないという情報を鵜呑みにしていた。クラゲが原因だという事を確信したのはレース終了後、痣のようになっている患部を見たこと、チームメイトH澤女史の報告とを照らし合わせてのことだ。脇の下を刺され、しかもその皮が擦れて剥けてしまったのでバイク、ランで終始ヒリヒリした。

□バイク 108km 3:32:40
 1.ペースキープ
  他の選手に惑わされることなく、自分のペースに徹し結果ave.30km/hの目標をクリア出来た。終始DHポジションで、ほんのちょっと辛いけれど継続できる加減をキープする。平坦では32〜34km前後を維持。これは実力以上で追い風の恩恵が少なくない。

 2.筋疲労
 多田(おだ)地区の辺りから右腰の筋肉に張りを感じ、距離が進むにつれ顕著になり以降の坂の対応に苦戦。住吉の坂で違和感があり覚悟はできていたが辛かった。
 重心移動してからの踏ん張りが効かない。サドル位置、疲労の蓄積、ケア不足などを真っ先に挙げたくなるが、筋力増強で補填するべきか。帰りのフェリーでアベタケ先輩に筋トレの方法を伺い実践を誓う。不思議なことにランパートではこの痛みはほとんど感じなかった。ファイテンの腰バンドを巻いていたことが良かったのかな。

 3.補給とそのタイミング
 補給は手持ちで十分だった。発汗は少なく、用意した粉飴&クエン酸入りのボトルゲージ2本(1200kcal)を3/4と、エイドでもらったスポドリ1本を使った。
 補給開始はバイクをスタートしてペースに余裕ができた頃、米菓4枚を立て続けに食べ、あとは10分〜15分間隔ぐらいで先述のボトルを喉に流し込んだ。
 ここで1点。朝食で何か温かいものをと考え、インスタントのカップ春雨を食したが、何故かこれがなかなか消化されずに、登坂でハァゼィした際にリバースしてくる場面が2度以上あった。好きだったインスタントスープがちょっと嫌いになる。

 4.生理現象
 バイク中盤「!」と瞬くような感覚があったが事なきを得る。小木のSAの雪隠を凝視しながら結局通りすぎる。人間が食し活動する以上、原理法則に反することは出来ない。できるだけレース前に通うことが肝要。

□ラン 21.1km 1:48:52 
 1.序盤
 出だし好調、狙いの5分10秒台に乗るも3km通過辺りで失速。ぎらつく陽射しにやられたか。ここで手持ちのアミノ酸を補給。今考えるとマルトデキストリンの方がベターだったかもしれないが、この対応とバイクパートで何度か絡んだ選手を前に置き、その背中を追いかけることでペース下降に歯止めをかける。体力的に一番キツイ場面だった。
 この選手とはしばしば声を掛け合い、励ましあい、僕流の冗談もかましつつフィニッシュ後にも挨拶をした。とてもよくできた方で頭が下がった。

 2.中盤から後半
 ペースキープのつもりで走っていてもペースが落ちる。気が抜けない。身体の重心を前方に置き、脚を真下に落とす。日頃の自分の走りを強く意識して、アスファルトに目線を落とし低速ながらフローラン状態をつくる。時折、前方を確認して追いつこうと努力する。

□トランジション
 トライアスロンは3つの競技を順番通りにこなしていく競技だ。今回はスイムの最中に、バイクのトランジションの手順を想像してみたり、バイクの終盤でランスタートを想像したりしてトランジションをつないだ。このイメトレが良かった。きっと何かしら身体や心拍に影響を及ぼしているんじゃなかろうか。

□機材、準備
 欠損、不足ともになし。事前確認のフォーマット化を進めたい。トラ暦10年以上のダブルKさんらは、プリントしたチェック帳票をクリアファイルに入れ管理していた。スマートで見習いたいと思った。
 またチームメイトの中には思いがけずに機材、物品のトラブルに見舞われてタイムロスをやむを得なかった方がいらした。使用前の点検を怠らないようにしたい。

全体 6:01:25 総合70位/739人、45~49男子年代14位
 大会を主催運営サポートする人々、参加する選手、チームメイトや仲間達、こんな放蕩を許す家族、熱い声援を送ってくれる人々、さらにはレースに使うさまざまな道具や機材を設計、製造また販売する人々・・・。
 僕は多くの人々と関係を築きつつ、また見知らぬたくさんの誰かのお陰で、この競技に参加することができている。
 つまり僕のトライアスロンとは感謝と謙虚を兼ね備え、目指す目標(ゴール)に向かう過程の中で、それぞれの種目に加わる苦しみのオプションを楽しむ非日常なのだ。
 来年も佐渡を目指す!

説明会場にて


仲間たち

フィニッシュ後、応援メッセージの前

2017年9月2日土曜日

トレーニング17.8.27〜17.9.2

 日曜は佐渡。昨年が昨年だっただけに、言葉では言い表せない妙な緊張感が・・・と、とりあえず言っておきたかったのだけれど、開催が近づき問題がクリアになっていくたびに心が広くなり、過ぎ去ったことへのわだかまりは消えてしまった。
 目標タイム、補給のこと、持ち込む道具の準備リスト。事案をひとつひとつ丁寧に考え、ときには迷いながら決定することは、問題点を発見し解決していく仕事のようだ。だんだんと慣れてきたのか、めんどくさかった準備も、楽しみの1つでもあるように感じてくる。
 コンディションは順風満帆ではないがソコソコの仕上りを実感している。殊更言うことはない。あとは滞りなく準備してレースに参加できれば結果は付いて来るものと信じたい。一番の外的要因であるところのお天気に関してはどうにもならないけれど。


◇目標タイム・・・6時間以内 
 スイム2,000m 38分台 (56s/50mペース)  …450kcal
 バイク108km 3時間35分 (ave.30km/h)  …2,760kcal
 ランハーフ 1時間47分台(5分10秒/km)  …1,500kcal
*予想消費カロリー・・・4,710kcal (2000kcalを補給で持参)

 補給は「粉飴」をベースに構成。バイクパートでボトル2本分の粉飴150g×2(1200kcal)、チョコアン×2(380kcal)、サバスカフェイン入り×3(510kcal)に、塩分高めの米菓などを現地調達したい。

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニング  ※ ※ ※ ※ ※

テーマ : コンディショニング

日 朝 バイク練 笹川流れ with ブリオ様
     ロード10km ジョグ
     笹川流れ~自宅 往復131km
 
 レスト

火 朝 ペダル練30分
    夜 スイム1,600m(500m×2・9'15・8’55、100m120int×5本、全力泳)

 朝 ペダル練25分
    夜 ロード13km 70分 軽快走

 アクティブレスト(朝 ペダル練25分、夜ワンダーフォーゲル部 親睦会)

  夜 ロード5kmジョグ スイム1,000m(500m,100m×5本)

土 朝ジョグ(潟鉄チームで佐渡へ)

【 8/31までのトレーニング(km) …Swim12.6  Bike539(87)  Run207 】
【 9/1までのトレーニング(km) …Swim1.0  Bike0(0)  Run5】