2017年6月7日水曜日

第40回 生涯マラソン '17.6.4

 ニューヨークシティマラソンには制限時間がない。
 最後のランナーがゴールテープを切る、あるいはリタイヤするまで続けられる。
 NYCMを走ろうとするランナーはどんなに時間がかかろうと、走らなければならない理由がありフィニッシュを目指して走り続ける。
 そんな彼らの姿にニューヨーク市民の多くは魅了され、途切れることにない声援が続くそうである…。

 今回、僕ら豊栄走友会がホストを務めることになった「生涯マラソン」は今年で40回目を迎える。新潟市周辺のランニングクラブによって持ち回りで開催、運営、参加するこの大会の特色は、参加者のそれぞれが事前に申告する走破タイムに、実際にどれだけ近いタイムで走れるかを競うものだ。もちろん時計の類は一切携帯は出来ない。
 速い遅いは二の次で、7.8kmのコースを申告タイムに近く走れるかが重要なのだ。キロ3分台でもファンランでも、もちろん途中で歩いたってOK。
 ゴール時間は参加するランナー自身が予め決め、老いも若きも入り混じり、走る時間感覚の精度を競い合うという極めてユニークな大会なのである。
 主催する我々としては先述のNYCMとの理念は共通していると言っても過言ではないと思っているのだが・・・。


  総勢112名のランナーとボランティアによる大会及び懇親会は無事幕を閉じた。
 我ら幹事の至らぬ点は少なくなかったかもしれないが、終わってみれば結果オーライ。参加したクラブのみなさんの笑顔ですべてをお許し頂いたということにしたい。
 このイベントを通じて、ちょっと考え違いをしていたことに気が付いた。それは、このイベントは汗を流した後の情感を、それぞれに共有し分かち合いつつ、各クラブチームの近況やこれからのことを、その場にいる人々と共有し認識し合う場であるということだ。
 つまりランニングクラブ同士の交流の要素が最も重要なのだ。そんなことに気がつかないのは、どうかしていると言われても仕方ないが、実際は現場でハタと気が付いた訳だ。
 ここに気が廻っていれば、アプローチが変わったのだが…残念。

 そして大会終了後、豊栄走友会の反省会と称した飲み会の際、オニバスさんから、懇親会で僕が話したことについて、
「みなが言って欲しいことを、ちゃんと言葉にしてくれてありがとう」
次いで横にいたK大兄からは、
「よっ!気配りのシグナス」といつものあの笑顔で言葉を頂いた。
  僕にとってはごく自然なことで、そもそもあの場の雰囲気を言葉に変換しただけなのだ。それにこのイベントの役員として参加させていただいたことで、豊栄走友会自身の直面する問題を改めて自分ごととして真剣に考えることが出来たから。実際、今まで何もしてこなかった反省を踏まえ、せめてもの気持ちを言葉にした次第です。
 第40回目の生涯マラソンは、僕の役割がちょっと垣間見れた1日でした。
 なにはともあれ来年の内野走ろう会さんの「生涯マラソン」は参加させていただきます。
 さてその頃、走破タイムはどれくらいに設定出来るのかな?




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