2017年3月21日火曜日

第1回新潟ハーフマラソンのこと

 先週のはなももに続き連闘のハーフマラソン。昨年、佐渡トキの後、同じように連闘で見附ハーフを走り、それなりにやれたので何の躊躇いもなくエントリーしたわけだが…。
 回復が遅く、調整に努めたが如何ともしがたい状態だった。同じく出走する家内の伴走役として走ることを相談するが、彼女は彼女で練習不足を理由に明確な目標のないまま、とりあえず前走の桐生より速く走れればいいと言う…。ペースメーカーにはなれないし困ったな。いっそDNSかと思い、当日の朝の状態で決めることにして、前日は予定通り早目に床に就いた。

 当日。朝4:30には朝食を取り、出発の6:30までに出かける支度を整える。
 外へ出ると雨が降っている。気温は3度、とても肌寒い。予報は晴れのち曇りなので、移動している間に雨は止むだろうと心配はしていなかった。そんな予報通り、会場のビッグスワンスタジアムに着く頃には、先ほどの雨が嘘のような青空になった。が、もしこの日の予報は雨で、天気が引き続き愚図つくようならば間違いなくDNSを選択しただろう。
 AM7時過ぎにビックスワンに入り、スタンドで身支度をする。トラックでは色とりどりの、大勢のランナーが既にアップに勤しんでいる。7:20分にスタジアム内のトラックは閉鎖され、出走カテゴリー毎にスタートに整列するようアナウンスが入る。
 もうすでに悩んではいなかった、4:25/km狙い。今日はこれで行こうと決めていた。

 家内と2人で簡単なアップをして、それぞれのカテゴリーに別れた。僕はAグループの中段に位置した。7:45分に整列。そこから15分、周りの会話に耳を傾けながらスタートを待った。
 定刻。オンユアマークの声の後、レースがスタートする。
 ゆっくりとスタート地点を通過する。パイロンで仕切られた簡易的なコースは、ランナーにとって広くはなかった。ごちゃつくのが嫌だったので、前へ前へと進んだ。
 ビッグスワンから公道へ出る。入りの1kmは4:17。興奮しているせいか辛くも何ともない。あれ、これはひょっとして行けるかもしれない、と淡い期待が顔をもたげる。ただし、このペースを維持できるとは毛頭思ってはいない。気持ちを落ち着かせながら狙いの時計に合わせていった。

 沿道への応対を欠かさない、いつものようにバナナのコスチュームを纏ったバナナ師匠、軽快に僕を抜き去っていくファイターズさん、サブスリーランナーのSさんと言葉を交わしたりと、おなじみの面々に囲まれて進んでいく。そうそう、沿道からスタッフジャンパーを着た男性から名前を呼ばれたが、突然のことで反応が遅れ、今以て誰か分からずじまい。大変失礼しました。

 5km通過が21分台後半。予想以上の出来栄えだった。ついで10km通過は44分後半。これにはかなり気を良くした。あわよくば自己ベストもあるかと、束の間の夢を見た。

 ただすでにこの頃、四頭筋の一部に疲れを感じ、自身の走りにバネを感じなくなっていた。歩幅を狭めピッチを速めて対応するが20秒台には乗らない。腰を落とさないようにしてペースキープに努めていたところ、ヤンバラーズのHさんに軽快に抜き去られる。本来の彼のスピードではないのは明白だったので、故障を押しての出走だと思い、無理しないでくださいね〜、と僕はひと声かける。きっと自身にも言っていたのだろう。

 12kmあたり、ジリジリとペースが落ちる。すると、後ろから「オオヒシクイ、羽ばたけ!」と声を聞く。礼子さんだとすぐにわかった。そこから13km通過付近まで仲睦まじく並走しているところをアベスポーツ様と、おっぴえ師匠様にフライデーされた写真がこれ。応援ありがとうございました。

バナナは年代優勝!

 結局、僕は14km過ぎで礼子さんの背中を失い、15km半ばで心が折れてしまう。理由は足の疲労感。ここで戦線離脱、残りの距離を消化しながら回復を促すようにジョグっぽいペースでビックスワンを目指した。

 この時期の新潟のマラソン大会としては、素晴らしい天候に恵まれたのではないか。コースはフルフラットでタイムが狙えるだろうし、沿道の声援も多くエイドも十分。フィニッシュのビッグスワンのトラックに歩を進めると、スタジアムの壮大さがよく分かりフィニッシュを目指す間、いっぱしのアスリート気分も味わえる。
 改善点としてはゴール後のタオル、完走証や補給食など幾つかの参加賞をいただいたが、全て手に持って移動するので、ひとまとめに袋にいれられたら親切だったかな。

 途中で折れてしまったけれど、ランナーとして経験値を得ることのできた大会だった。
 現地でご挨拶したランナーのみなさん、お疲れ様でした。今度はもっと頑張りますからねー!(了)





0 件のコメント: