2016年2月12日金曜日

雪山登山のこと

 2/11(祝) Wエイジ企画の高立山登山に参加した。
 本来ならば桐生堀マラソンに備えてランニングをするのには打って付けの祝日なのだけれど、予想通り右足の具合がよろしくない。ならばLSDの代替、雪山登山で心身共にひと刺激を入れるのも悪くないと思った。
 雪山登山という聞き慣れない言葉に胸が踊る。対象の高立山(タカタテヤマ)は低山、天候に恵まれ雪山と言えど気軽なものだ。ちょっとした冒険に出掛ける気分で、手持ちの装備を整えて集合場所へ向かう。

 メンバーは僕を含めた5名。雪道はハイカー達の足跡で踏み固められた白銀の一本線だ。僕らは隊列を組んで忠実にトレースして山頂を目指す。あれこれお喋りしていたら、呆気ないぐらいあっという間に到着した。スタートから1時間程度だった。
 低山と言ってもそこに開けるパノラマは充分に目を楽しませてくれる。正面に聳える五頭山、菅名岳と言った山々を一望することができた。まぁ、どれがどの山なのかさっぱりわからないけれど。


 山頂の山小屋はこじんまりとしながらよく整理されていて居心地は悪くない。なんといっても薪ストーブで暖が取れる。「エイジカフェ」と銘打ったG明さんとKさんに淹れてもらったドリップコーヒーを口に運ぶ。それぞれ持ち寄ったお菓子に舌鼓を打つ。次から次に小屋に訪ねてくるハイカー達と旨いコーヒー。どうしても腰が重くなってしまう。結局、僕らは小一時間ほど山小屋でのひと時を愉しんだ。

 僕らは高立山を降り大沢公園に出て一路、菩提寺(ボダイジ)山を目指した。枯木立と小川の流れる雪道を少し汗ばむぐらいで進む。時折、風が吹いて木に積もった雪が舞い散り、それらに陽光が降り注ぎキラキラと光り輝く。地上の銀白とグレーの木立、そして頭上に広がる青い空。冬晴れのコントラストが惜しげもなく拡がっていた。




 菩提寺の山小屋には立ち寄らずに集合場所を目指して山を降りた。(実はこの時、菩提寺の山小屋にはR子さんがいらしたらしい)時間的に余裕があったのでちょっと遠回り。皆、ところどころで現れる急斜面を子供のようにはしゃぎながら一気に駆け降りる。斜面は彼らにとって御馳走だ。僕は右足を庇いながら間違っても挫くようなことはないように慎重に降った。けれどそれも最初だけ。スッ転んでも雪が受け止めてくれることがわかると、斜面に身を任せ雪道を駆けた。前回の秋の登山もそうだったように、下りを激走するのが登山(降山)の醍醐味の一つだ。スパイクやらスノーシューと言った小道具がたまらなく欲しくなり、それらをどこかの雪山で試してみたいと思った。

 山登りのたびに思うことは、非力な人間がありのままの自然に身を投じるというのは、それなりの準備や知識、判断力が必要で雪山ならばそれは尚更だ。今回はそれに十二分に答えてくれた雪山登山だったと思う。晴れ男、晴れ女よ、本当にありがとう!
 とにかく気持ちのいい仲間たちと過ごす、句読点のような1日となった。




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