2015年1月19日月曜日

スイミングとぼく。

 週に2,3日はプールに足を運んでいる。ようやく習慣化して時間を割くのが苦でなくなってきた。水の中はとてもリラックス出来るので、ぼくにとってスイミングはトレーニングの良いアクセントになっていると思う。
 まだ発展途上の身ではあるけれど、スイミングの里程標として、ここで今に至る経緯を記しておきたい。そう遠くない未来に、何かの拍子で振り返ることができるように。
 
 トライアスロンに出るために、スイムの技術的なことは棚上げして、ウエットスーツをオーダーしたのが今から2年前。その前後あたりからプールには足を運んでいた。
 はるか昔の記憶をたどりながら、ガムシャラに手足を動かしてみたり、ネット動画を参考にして、格好良く泳ぐイメージを想像していたりして泳ぐことに対しての意欲を上げていた。ところが、同じ年の村上トライアスロンの抽選に、思いも寄らずハズれてしまったことをキッカケに、泳ぐことに対する関心が急速に冷めてしまう。
   それでもその夏はウエットを着て海を泳いだ。波に酔ったり、離岸流に流されたりとオープンウォーター(OWS)を体験した。けれど秋以降、ウエットスーツはハンガーに掛けられたままひっそりと、まるで公園に忘れられたボールみたいにその場を動くことはなかった。あの頃、ぼくにとってのスイムはトライアスロンの一競技としての対象でしかなかったのだ。
 
 そして昨年の春。酒田おしんトライアスロンのエントリーをきっかけに再びスイム練を始める。技術的な面には関心があったけれど、出場まであまり時間がなかったので、細かいことは気にせずにプルブイを使って練習した。ランニングで養った持久力で、なんとかできるだろうと高をくくっていた。
 確かレースの2週前ぐらいのこと。潟鉄のトライアスリートのOWS練習に参加した。練習場はテトラポットに囲まれた、ほとんど波の立たない海水のプールみたいな場所だ。いざ泳ぎだしてみると全然進まない。あらゆる面で自身の技量の低さ、未熟を知る機会となった。
 
 そうして、初めて参加した酒田おしんトライアスロン。
 岸に向かう強い風。白波を立て、茶色に濁った海面を見たぼくは、泳ぐなんてとても無理だと感じた。案の定、エイジのスイムは中止となった。
 けれどそんな悪条件の中でもエリート選手達は海へ飛び込んでいく。波に流され、岸に戻されながら荒れる海をグイグイと進んでいく。怯まず立ち向かう勇姿を目の当たりにしたぼくは、この時初めてスイムに対する心構えや準備不足を猛烈に恥じた。技術的なことを含めて、真摯に取り組もうと決意した。
 今改めて振り返ると、計画性に乏しいうえに無謀だったと思う。不得意なことから目を背けていた。それ以降は、しっかり習得しようと努力している。少しづつ出来るところから。
 そんなふうにして、今のスイミングの取り組みがある。一進一退を繰り返しながら、以前と比べれば、ちょこっと格好はついてきた。とは言うものの所詮は独学。教本と僅かなアドバイスを頼りにヨチヨチやっているので、まだ道程は長い。

  今年もトライアスロンに挑戦しようと思っている。ぼくにとって酒田おしんは外す事は出来ない。そして、叶うことなら佐渡のミドルにも出場したいと考えている。
 春までには長い距離をしっかり泳げるようになりたい。
 スイミングも走ることと同じくらい大切なものになりつつある。

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