2012年4月29日日曜日

4月第4週 成田中台トリムコース

水曜日は千葉成田へ。首都高を運転するのは初めてだった。片道5時間。無事ホテルに到着したときには達成感があった。遅い夕飯のビールが美味い。

翌朝5時前に起床。いそいそと準備をする。兼ねてからの計画通り、走友会の会長のお墨付き?の中台トリムコースを流すのだ。時間は十分にあったので成田山新勝寺へ向った。すでに境内からは読経が響き、朝の静寂と溶け合い身の引き締まる厳粛な雰囲気に包まれていた。僕は様子を伺いながら本堂に登り、手を合わせる。他にも参拝する方が散見される。ジョギング姿の僕は場違いさを感じ早速境内をあとにすることにした。
一路、中台公園を目指した。住宅街の入り口に位置する公園までは所々アップダウンがありなかなか走り応えがあった。歩道の桜並木は完全に散っており、新潟ではなく関東にいることを実感しながら公園を1周しトリムコースへ入る。

コースは閑静な集合住宅の合間というより谷間に作られている。歩行者専用のコースだ。起伏の多い地形を活かし上手く効果的につくられている。すれ違うジョガーに軽く挨拶をして、はじめて走るコースを楽しんだ。

約1時間20分。距離にして12キロ程度の距離を走った。成田ニュータウンの一部であるが自分の足で散策したことに意義を感じる。ちなみに前回は羽田空港が見えるところまでまで足を伸ばしたのだが、さて次回はどこを走ろう。


2012年4月28日土曜日

H24.4月、第4週日曜日の練習のこと

日曜は走友会のメンバー達との練習会。予定では島を2周、つまり30㌔程度を走るのである。そう走れる距離ではないので少からず不安はあったが、今月の走行距離を稼ぎたいので臨むことにした。

金曜は仕事で徹夜作業だった。翌土曜は人(父親)としての機能が完全に停止した。やったこといえば夕方缶ビールを飲み、ほろ酔いで翌日のイメージトレーニングをした程度だ。家族には如何に明日の練習がハードかつ楽しみかをアピールして、ベットに潜り込みアルコールの力を借りて眠りについた。

さて待望の当日。残念ながら想定外の強風のため島ランは断念。モチベーションは日本海へ吹っ飛ばされてしまった。それでも桜は見頃だろうということで風ニモマケズ、やすらぎ提に向かうことに。

桜は満開だった。風は相変わらず容赦なく川から海へ吹き続ける。桜見物の人々も多くはなかった。髪を手で押さえながら桜を仰ぎ見る女性が印象に残った。今年の桜はあっというまに散ってしまうのだろうか。

僕らは風の行方を常に気を配りながら本川大橋まで目指すことに決める。あわよくば海側へとの思いもなかったわけではないが、橋に近づくにつれ、無情にも風はその力を増した。あっさり諦めて折り返し憩いの場田中屋さんを目指す。

残念なのは折り返しても依然として風は厳しく、むしろアゲインストになった。まぁ今日はそういう日なのだろうと諦めながら走る。途中、走友会のメンバーと合流。桜とチューリップをバックに記念撮影をして貰った。一行は再び風に吹かれて走る。

団子屋さんで一服しトンネルに戻る。概ね19㌔程度は走った計算になる。けれどもなぜか合点がいかない。走行距離を稼ぎたいというより、なんだか走り足りない。走れるときに走っておきたいという気持ちが体力に折り合いをつけ、同じ想いのメンバーと共に再び陸上競技場へ向うことに。

相変わらず風は強かった。想像した以上に体力の消耗を感じた。苦しいながらも競技場で折り返す。併走する仲間がいなければ簡単に根を上げてしまったことだろう。互いにキツイと言葉にしながらペースを落とすことなくジャスト1時間でトンネルに戻った。充足。というよりマジで疲れた。走りにくい環境の中、目標距離を達成したこともありご褒美はスーパードライの黒を飲むことにした。



2012年4月22日日曜日

'12新潟ロードレース出走記

 それは2年前。走ることが少しずつ楽しくなり始めた頃のことだった。
 桜咲く信濃川河岸で開催された新潟ロードレースの10マイルは、僕に走ることについて多くのことを学ぶ機会を与えてくれた。と書けば格好はよいが、それは今になって言えること。
 当時の僕はレースに出ることについてひたすら無計画に、まるで根拠も脈絡もなく、威勢の良いだけの青二才だった。良い言い方をすればチャレンジ精神が旺盛。初めて走る16kmという距離に対してまるで無防備だった。
 出たとこ勝負でレースに臨んだ結果、見事なまで仇となるレースとなった。練習や体調管理をおろそかにすると、それに見合った結果しかついてこないことを改めて教えられた。

 今回の参加はそのリベンジ的要素が少なからずある。あの忘れられない苦い経験からやや時間は経ってしまったが、あの頃とは比較にならないくらい「走る」ことに対して真摯に取り組むようになった。そして今回は5分/kmペースでの完走を目標に掲げて挑戦した。

 さて、レース内容である。
 スタートのトラック1周目の時計を確認した以外(ジャスト2分)前半は時計に気を取られず、気持ち良く、ちょっと息が苦しいかな?ぐらいの感覚を保つことを心がけ走った。
 わきまえず前の方からスタートしたので本川大橋あたりまで抜かれに抜かれまくった。自分の目標とするペースに準じているか不安を感じたけれど、出走したいくつかの大会で経験した中距離ペースの流れや感覚を信じた。

 8キロを示す看板でようやく時計を確認。38分。予想以上だった。疲労や痛みは感じられない。むしろ心地よかった。このまま後半につなげられることを確信しつつ道を進む。
 朱鷺メッセ、柳都大橋そして歴史博物館へ。
 沿道からの声援が多かった。こちらからも出来るだけ反応をするように心掛けた。送られるエールにせめてものお返しだ。

 柳都大橋をくぐり抜け万代橋を目指す。まもなくスパートだ。が、なかなかペースは上がらない。呼吸が苦しい。それに気を取られると次はフォームが崩れてしまう。
 ここから、ここから力を出し切るのだと自分に言い聞かせる。上半身の無駄な力を抜き「走ること」に集中する。あと数キロ。ペースアップ。何度も呪文のように繰り返す。
 そんなとき唐突に大きな声で僕の名前が呼ばれた。所属する走友会の兄貴的存在の方からの声援だった。全く予想していなかった声援と、多くのランナーの中で僕を見つけてくれたことがとても嬉しかった。こちらも大きく右手を上げた。走るという行為は至極孤独なものになりがちだ。だからこそ沿道からの無償の声援に背中を押されるのだろう。
 頑張ろう。
 走りに集中するスイッチが入ったような気がした。

 坂を下り競技場が見えた。あと数百メートル。門を潜り抜ける。競技場のトラックの緩やかなカーブ。僕はスライドを大きくとる。ゴールするまでにすべての力を出すつもりで駆けた。

 結果は78分。目標達成、自己ベストだ。
 ゴールした仲間たちと互いの健闘を称え合ったあと、僕は島ラン(走行会練習)憩いの場の団子屋さんへ向かった。交通規制がなくスムーズに辿りつく。最高に上手い醤油団子だった。